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Developmental & School Support

発達・不登校のご相談──「不安」と「こだわり」に強い相談室として

「学校に行きたくない」の背景に、強い不安や強迫症状が隠れていることがあります。発達特性の「こだわり」と強迫症状は、専門家でも見分けが難しい領域です。当相談室は強迫症・不安の専門性を土台に、発達・不登校のご相談をお受けしています。保護者の方だけのご相談も歓迎です。

公認心理師 髙橋翔太
Written by
髙橋 翔太(公認心理師・臨床発達心理士・特別支援教育士・精神保健福祉士)
精神科病院の公認心理師、法務省矯正心理専門職として約10年の臨床経験。強迫症の認知行動療法と、不登校・発達相談を中心にオンラインカウンセリングを行っています。

最終更新:2026年10月7日

こんなご相談をお受けしています

当相談室の3つの特徴

1. 「不安・強迫」と「発達特性」の重なりに強い

不登校の背景に強迫症状や強い不安が隠れているケース、自閉スペクトラム症の「こだわり」と強迫症状の見分けが難しいケース──この重なり合う領域こそ、強迫症専門の相談室として最も力になれる部分です。一般的な発達相談・不登校支援では拾いにくい「不安の側面」から、お子さんの行動を一緒に読み解きます。

2. 発達支援の専門資格と臨床経験

担当カウンセラーは公認心理師であると同時に、臨床発達心理士・特別支援教育士として発達支援に携わってきました。精神科病院や矯正施設での約10年の臨床経験を含め、「発達」と「メンタルヘルス」の両方の視点からご相談をお受けします。※当相談室は医療機関ではないため、診断は行いません。受診が必要と考えられる場合は、適切な機関へのご相談をおすすめします。

3. 保護者だけの相談OK・夜間・自宅から

お子さん本人が相談に乗り気でない段階でも、保護者の方の関わり方が変わることから状況が動き始めることは珍しくありません。平日20時〜・土日祝18時〜の夜間対応なので、お子さんが寝た後の時間帯に、ご自宅から誰にも知られず相談できます。

不登校とはどのような状態か

文部科学省の調査では、不登校を「何らかの心理的、情緒的、身体的、あるいは社会的要因・背景により、登校しない、あるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者(病気や経済的理由によるものを除く)」としています。

不登校は特別な家庭やお子さまだけに起こるものではありません。令和6年度の小・中学校の不登校児童生徒数は353,970人で、12年連続で増加し、過去最多となりました。

353,970人
令和6年度の小・中学校の不登校児童生徒数(12年連続の増加・過去最多)
出典:文部科学省(令和7年公表)
8.8%
小・中学校の通常の学級で、学習面または行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合(教員の回答による推定値で、診断の割合ではありません)
出典:文部科学省(令和4年調査)

大切なのは、不登校を「怠け」や「育て方の問題」と捉えないことです。多くの場合、お子さま自身も「行かなきゃ」と思いながら、心や体がついてこない状態にあります。文部科学省の通知でも、支援は「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく、お子さまが自らの進路を主体的に捉え、社会的に自立することを目指すものとされています。

不登校の背景にあること

不登校のきっかけや背景は一人ひとり異なり、いくつもの要因が重なっていることがほとんどです。代表的なものをご紹介します。

不安・緊張

Anxiety & Tension

教室の雰囲気、人前で話すこと、失敗することなどへの強い不安や緊張が背景にあるタイプです。

よくある様子
  • 朝になると頭痛や腹痛を訴える
  • 日曜の夜になると表情が暗くなる
  • 行事や発表の前に休みが増える

人間関係

Relationships

友だちとのトラブルやからかい、先生との関係、クラスでの居場所のなさなどが背景にあるタイプです。

よくある様子
  • 特定の授業や時間帯だけ行きたがらない
  • 友だちの話をしなくなった
  • SNSやメッセージのやりとりをひどく気にしている

学習のつまずき

Learning Difficulties

授業についていけない、宿題が終わらないといった学習面のつまずきが、自信の低下や登校のつらさにつながっているタイプです。

よくある様子
  • 宿題に極端に時間がかかる
  • 音読や板書を写すことを嫌がる
  • テスト前になると体調を崩す

発達特性

Developmental Traits

感覚の敏感さ、集団行動や予定の変化の苦手さ、注意の続きにくさなど、特性と学校環境が合っていないことが背景にあるタイプです。

よくある様子
  • 教室のざわざわした音がつらい
  • 予定の変更でひどく混乱する
  • 忘れ物や提出物の遅れで叱られることが続いている

生活リズム・体調

Rhythm & Physical Health

睡眠リズムの乱れや、起立性調節障害などの体の不調が背景にあるタイプです。体の病気が疑われる場合は、小児科の受診もあわせてご検討ください。

よくある様子
  • 朝どうしても起きられない
  • 夕方から夜になると元気になる
  • 午前中は顔色が悪く、立ちくらみがある

強迫症状・こだわり

Obsessions & Compulsions

手洗いや確認がやめられず登校の準備に時間がかかるなど、強迫症(OCD)の症状が背景にあることもあります。

よくある様子
  • 持ち物の確認を何度も繰り返して家を出られない
  • 学校の物が「汚い」と感じて触れない
  • 「〜しないと悪いことが起きる」と決まった行動を繰り返す
大切なこと

背景は一つとは限らず、お子さま自身もうまく言葉にできないことがよくあります。「なぜ行かないの?」と理由を問い詰めるより、まずは安心して過ごせる時間を確保することが、回復への近道になることが多いです。

発達特性について知る

発達特性とは、生まれつきの脳の働き方の特徴です。本人の努力不足や、ご家庭の育て方が原因ではありません。代表的なものとして次の三つがあり、重なって見られることもあります。

自閉スペクトラム症(ASD)

Autism Spectrum Disorder

人との関わり方やコミュニケーションの独特さ、こだわりの強さ、音や光などの感覚の過敏さ・鈍さなどを特徴とします。

学校で起こりやすいこと
  • 暗黙のルールや冗談の意図が分かりにくい
  • 予定の変更や行事で強く不安になる
  • 音・におい・光などの刺激がつらい

注意欠如・多動症(ADHD)

Attention-Deficit / Hyperactivity Disorder

不注意(集中が続かない、忘れ物が多い)や、多動性・衝動性(じっとしていられない、思いつくとすぐ行動する)を特徴とします。

学校で起こりやすいこと
  • 忘れ物や提出物の遅れで叱られることが多い
  • 授業中に立ち歩いたり、話し出したりしてしまう
  • 興味のあることには驚くほど集中できる

限局性学習症(LD)

Specific Learning Disorder

全般的な知的発達に遅れはないものの、「読む」「書く」「計算する」など特定の学習に著しい困難がある状態です。

学校で起こりやすいこと
  • 音読がたどたどしく、行を飛ばしてしまう
  • 字の形が整わない、漢字が覚えにくい
  • 繰り上がりの計算や九九でつまずく

「診断名」より「その子らしさ」

Strengths & Needs

同じ診断名でも、得意・苦手はお子さまによって大きく異なります。診断の有無にかかわらず、どんな場面で困り、どんな工夫で力を発揮できるかを知ることが支援の出発点です。

ここから考えます
  • 困りごとが起きやすい場面と時間帯
  • 得意なこと・好きなこと
  • これまでうまくいった工夫や声かけ
「二次的なつらさ」を防ぐために

特性による困りごとが周囲に理解されず、叱られる・失敗する経験が重なると、自信を失い、不安や気分の落ち込み、登校しぶりにつながることがあります。早い段階で特性を理解し、家庭や学校の環境を調整することが、こうした二次的なつらさの予防になります。

「こだわり」と「強迫」の見分け方

自閉スペクトラム症(ASD)の「こだわり」と、強迫症(OCD)の「強迫行為」は、外から見るとよく似ていることがあります。見分けのヒントになるのは、その行動がお子さまにとってどんな意味を持っているかです。

観点発達特性による「こだわり」強迫症状
本人の感じ方好き・落ち着く・そうしたい。安心や楽しさにつながっていることが多いやめたいのに、やらずにいられない。不安や苦痛を伴うことが多い
きっかけ興味や習慣、見通しの持ちやすさ「汚れたかも」「悪いことが起きるかも」といった強い不安
止められたとき予定が崩れたことへの混乱や怒り不安が急に高まり、確認や「大丈夫?」の保証を求め続ける
本人の受け止め本人はあまり困っておらず、周囲が困っていることが多い本人も「やりすぎ」と感じていることが多い(お子さまでは自覚がはっきりしないこともあります)
あくまで目安です

二つが重なって見られることも珍しくなく、一つの行動だけで判断することはできません。当相談室は医療機関ではないため診断は行いませんが、強迫症の専門性を活かし、不安の側面がどのくらい関わっているかを一緒に整理して、対応の方向性を考えます。強迫症について詳しくは強迫症(OCD)の解説ページ、お子さまの強迫症についてはこちらのコラムもご覧ください。

時期に合わせた関わり方

不登校の経過は一人ひとり異なりますが、おおまかに次のような時期をたどることが多いといわれます。今どの時期にいるかによって、望ましい関わり方は変わります。

Phase 1

行きしぶりの時期

お子さまの様子

朝の体調不良や遅刻・早退が増え、休みがちになり始めます。本人も「行かなきゃ」と葛藤しています。

関わり方

無理に引っぱらず、体調の訴えをまず受け止めます。学校と情報を共有し、負担の少ない登校の形を相談します。

Phase 2

休養の時期

お子さまの様子

家で過ごすことが中心になり、疲れや不安が強い時期です。昼夜逆転やゲームの時間が増えることもあります。

関わり方

心と体のエネルギーの回復を優先します。登校の話題は控えめにし、家庭を安心できる場所に。生活リズムは「起きる時間」から緩やかに整えます。

Phase 3

動き出しの時期

お子さまの様子

好きなことへの意欲が戻り、外出や学習に少しずつ関心が向き始めます。

関わり方

本人のペースを尊重し、小さな挑戦を一緒に。教育支援センターやフリースクール、オンライン学習など、学校以外の選択肢も視野に入れます。

行きつ戻りつするのが自然です

時期ははっきり区切れるものではなく、行ったり来たりしながら進むのが自然です。焦らず、その時々のお子さまの状態に合わせることが大切です。最初の1ヶ月の対応についてはこちらのコラムで詳しく解説しています。

ご家庭でできること

「休んでいい」と伝える

休むことを責めず、家庭が安全な場所であることを伝えます。安心できてはじめて、次の一歩に向かうエネルギーが溜まっていきます。

理由を問い詰めない

本人も理由をうまく言葉にできないことがよくあります。「どうして?」より「今日はどんな気分?」のように、答えやすい問いかけを。

生活リズムは「朝」から緩やかに

一日中寝て過ごすのではなく、起きる時間や食事の時間など、一つの軸を保つことを目標にします。

好きなこと・できていることを認める

ゲームや趣味も含め、本人が楽しめることは回復の大切な資源です。できていることに目を向けて言葉にします。

学校との窓口は保護者が担う

学校とのやりとりは保護者が引き受け、本人に負担がかからないようにします。担任やスクールカウンセラーへの相談も有効です。

保護者自身も相談する

お子さまを支える保護者の方が疲れきってしまわないことも大切です。保護者だけで専門家に相談することも、立派な支援の一つです。

学校以外の学びの場

学びの場は学校だけではありません。お子さまの状態や希望に合わせて、さまざまな選択肢があります。

教育支援センター

市区町村の教育委員会が設置する、不登校の児童生徒のための通所施設です(適応指導教室とも呼ばれます)。学習支援や相談、体験活動などを行っています。

フリースクール

民間の団体などが運営する学びや居場所の場です。活動内容や費用、通い方は施設によってさまざまです。

学びの多様化学校

不登校の児童生徒の実態に配慮した特別な教育課程を編成できる学校です(旧称:不登校特例校)。

自宅での学習・オンライン学習

一定の要件を満たし、校長が認めた場合には、自宅でICT等を活用した学習が指導要録上の出席扱いとなることがあります。まずは在籍校にご相談ください。

通信制・定時制高校など

高校段階では、自分のペースで学べる通信制や定時制など、多様な進路の選択肢があります。

地域の相談機関

教育相談センター、児童相談所、発達障害者支援センターなど、地域にも相談できる窓口があります。

※ 利用の可否や手続きは、地域や学校によって異なります。お住まいの教育委員会や在籍校にご確認ください。

専門家に相談したほうがよいとき

次のような様子が見られるときは、一人で抱え込まずにご相談ください。

  1. 欠席や遅刻・早退が増えてきた月に数日でも、休みが増え始めた段階での相談が、早めの支援につながります。
  2. 朝の体調不良や睡眠の乱れが続いている頭痛・腹痛・起きられないなどが続く場合。体の病気の確認のため、小児科の受診もあわせてご検討ください。
  3. 特性による困りごとで自信を失っている叱られることが多い、学習のつまずきから「どうせできない」と口にするようになった場合。
  4. 家庭での関わり方に迷っている声かけ、ゲームやスマホとの付き合い方、きょうだいへの対応などに悩んでいる場合。
  5. 学校とのやりとりに悩んでいる何をどう伝えればよいか、どんな配慮を相談できるかを整理したい場合。
  6. こだわりや確認がやめられない手洗いや確認、決まった手順の繰り返しで生活に支障がある場合は、強迫症の可能性も含めてご相談ください。

すぐに相談が必要なとき

「死にたい」「消えたい」と口にする、自分を傷つける行為がある、食事や睡眠がほとんどとれていない――このような場合は、当相談室の予約を待たずに、医療機関や下記の窓口へすぐにご相談ください。

24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(夜間・休日も対応)
命の危険が差し迫っているときは、迷わず119番に連絡してください。

ご相談の進め方・料金

  1. 初回相談(30分・1,500円)現在の状況を伺い、当相談室でお手伝いできること・受診など他の選択肢が適している場合はその見立てを、率直にお伝えします。
  2. インテーク面接(50分・3,000円)経過やご家庭での様子を詳しく伺い、背景の整理(不安・強迫の関与、特性、環境要因)と支援の方針を共有します。
  3. 継続セッション(50分・3,500円)ご家庭での対応の設計・振り返りを中心に、必要に応じてお子さん本人とのセッションも行います。頻度はご相談のうえ決めていきます。

料金はすべて税込・STORES予約による事前決済です。強い不安や強迫症状への認知行動療法を中心に行う場合は、該当メニュー(5,000円)をご案内することがあります。

よくあるご質問

子どもが相談を嫌がっています。保護者だけで相談してもよいですか?

はい。保護者の方だけのご相談で、関わり方や環境の工夫を考えていくことができます。お子さまの気持ちが向いたときに、本人とのセッションへ移ることも可能です。

学校に行かせるべきか、休ませるべきか迷っています。

一概には言えませんが、心身のエネルギーが落ちている時期に無理に登校を促すと、かえって回復が長引くことがあります。お子さまの様子や今の時期を一緒に見立てたうえで、その子に合った方針を考えます。

発達障害の診断がなくても相談できますか?

はい、診断の有無にかかわらずご相談いただけます。当相談室は医療機関ではないため診断は行いませんが、臨床発達心理士・特別支援教育士の視点から、お子さまの特性の理解や関わり方を一緒に考えます。必要に応じて、医療機関や発達検査を受けられる機関についてもご案内します。

発達検査は受けられますか?

当相談室では発達検査は行っていません。検査を希望される場合は、医療機関や地域の発達支援機関などをご案内します。検査結果をお持ちの場合は、その内容を踏まえて家庭や学校での工夫を一緒に考えます。

オンラインで子どもの相談をするのは難しくないですか?

外出が難しいお子さまにとっては、慣れた自宅から参加できることがむしろ利点になる場合があります。カメラに抵抗がある場合は、アバターの使用や保護者の方の同席など、無理のない形をご相談ください。

小樽市以外に住んでいても相談できますか?

はい。Zoomによるオンライン相談のため、全国どこからでもご利用いただけます。平日20時〜23時、土日祝18時〜23時の夜間に対応しています。

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まずは、保護者の方おひとりからでも

「何から相談すればいいか分からない」という状態のままで大丈夫です。初回相談で、状況の整理からご一緒します。

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参考資料

本ページは情報提供を目的としたものであり、診断に代わるものではありません。当相談室は医療機関ではないため、診断・処方・診断書の発行は行いません。担当:公認心理師・臨床発達心理士・特別支援教育士 髙橋翔太